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誰かは飛行機の中で、また誰かは列車の中で初めてこの都市に出会う。
しかし仁川は空港でも駅でもなく、海から始まった。
港町はいつも先に海が開き、
そこから路地や街並み、日々の暮らしが生まれる。
今回の旅は、その流れをそのままたどっていく。
2026年の初旅行、仁川に「上陸」する気分で始めてみよう。
✔️ 所要時間:約4~5時間
✔️ 移動手段:主に徒歩、一部バスで移動
✔️ おすすめの対象:仁川が初めての方/外国人観光客とご同行の方/歴史探訪の方
仁川上陸作戦が始まった海
今の月尾島は人々の笑い声が響き渡る平和な場所だが、
1950年9月、この仁川沖から仁川上陸作戦が始まった。
✈️ 仁川ツアーは船着場方面より
月尾島防波堤方面にスタートするのがおすすめ。
広大な海が見渡せるこの道は、まさに「上陸」という言葉にふさわしい。
上陸後、人が集まって形成された街
上陸後、真っ先に形成されたのは
軍事施設ではなく人が集まる街だった。
チャイナタウンは単なる観光地ではなく
仁川が港町として発展する中で最初に海外文化が取り入れられた、
異国情緒あふれる場所だ。
今でも多様な国籍の人々が集まり、
それぞれの文化や日常が交わっている。
食事前に小腹を満たしたい方は
チャイナタウンの路地に立ち並んだ中国式かまど餃子や
コンガルパン(中が空洞になったパン)を
食べてみるのもおすすめ。
韓国風ジャージャー麺発祥の地、仁川で堪能する歴史の味
韓国風ジャージャー麺発祥の地、仁川チャイナタウン。
中でも100年以上の歴史を誇る共和春(コンファチュン)は、
ジャージャー麺の歴史を語る上で欠かせない場所だ。
濃厚なソースとオーソドックスな味わいは素朴だけどずっと記憶に残る。
一口食べれば、ここが仁川だとすぐに実感できる。
チャイナタウンはランチタイムにはどの店も行列ができるので
11時前、またはブレイクタイム直後の15時以降に訪問するのがおすすめ。
仁川上陸作戦の記憶が刻まれた丘
お腹を満たした後は、
チャイナタウンの後ろにある坂道を上り、自由公園を訪ねてみよう。
公園の中央には仁川上陸作戦を指揮したマッカーサー将軍の銅像が立っている。
これは仁川が単なる港ではなく、戦争の流れを変えた
歴史の分岐点であったことを示している。
銅像の向こう側に目を向けると仁川港が見渡せる。
海から始まった旅が、いよいよ都会へと切り替わる瞬間だ。
上陸後に生まれた仁川の日常
自由公園から下りて仁川開港ヌリキルを歩いていくと、
開港後の仁川の日常が積み重ねられた文化空間、
開港場文化地区が登場する。
華やかさはないけれど、開港期の近代建築物や路地がそのまま残っていて、
まるで歴史の中に入り込んだような気分になる。
仁川開港博物館を見て回ったり、
路地裏の至る所に刻まれた時間の残像をたどる
雑貨屋、カフェ巡りもおすすめ。
ホッと一息、おしゃれなカフェで満喫する自分だけの時間
開港場文化地区の路地には開港期の建物を改装した
おしゃれなカフェが随所に隠れている。
その中でも、カフェ「pot_R」は
低い天井や昔ながらの間取りなど、近代建築の外観をそのまま生かし、
開港場ならではの趣を感じさせる。
築103年の木造建物で氷小豆を味わいながら
今年の初旅行をゆったりと締めくくろう。