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昔の友達と一緒に、あの頃の笑い声を探しに富平へ出かけよう。 トッポッキ屋の甘辛い匂いからファッションの聖地だった地下商店街、プリクラの中のいたずらな表情、ライブ会場に響いていたギターの旋律まで、2000年代のノスタルジアをたっぷり感じることができる。
ピョンリダンギルの路地の奥にある、真っ赤な外観のお店が目を引く。2006年にオープンしたラポキ専門店「D.deli」だ。放課後、青少年 たちのお腹を満たしてくれた思い出の場所で、今もその味を求めて多くの人が訪れている。
D.deliのラポキは、トックク用のトクと小麦粉のトク、すいとんが入っており、もちもちとした豊かな食感が特徴。12種類の果物で作った秘伝のソースは、ピリ辛で甘酸っぱい独自の風味が絶品だ。
ラポキに太めのツナキムパプやチーズをたっぷりのせた創作料理のグラタンを添えると、常連客に愛されるセットメニューの出来上がり。キムパプにラポキのソースをたっぷりつけて食べると、あの頃の思い出が口いっぱい広がる。
生搾りのフルーツジュースやデザートが楽しめる「キャンモア」は、1999年に富平でオープンして以来、韓国全域でブームを巻き起こした。花のアーチやロッキングチェア、ブランコ席で彩られたプリンセス風のインテリアは、今もそのままだ。
看板メニューは雪花かき氷。口の中でとろけるソフトなミルク氷にさまざまなフルーツやストロベリーシロップを合わせた甘酸っぱい味わいが魅力だ。シリアルとアイスクリームが調和したパフェも人気メニューのひとつ。
注文すると、こんがり焼き上げたトーストと生クリームが出される。おかわり自由のこのトーストこそ、キャンモアのシンボルであり、長年愛されてきた理由だ。花で飾られたブランコに腰かけてデザートを味わっていると、友達と交互にトーストのおかわりを頼んでいたあの頃の思い出が蘇る。
1978年に誕生した富平地下商店街は、面積4万3,000㎡に約1,400店舗が並ぶ巨大なショッピングモールで、2000年代初頭に「ファッションの聖地」と呼ばれ、全盛期を迎えた。 週末になると、一日の来街者数が10万人を超えるほどにぎわっていた。現在は「富平MODOO MALL」という名でその歴史を引き継いでいる。
当時はおしゃれな靴屋や洋服屋、アイドルのポスターやグッズを販売する店が軒を連ね、手頃な価格に惹かれた青少年たちがお小遣いを握りしめて足を運んだ。
今では思い出の商店街にネイルサロンや雑貨店、ガチャショップが新たに加わり、今も青少年たちの定番ショッピングスポットとして愛されている。
Sticky#は、富平に残る唯一のプリクラ専門店。 店内の片隅にはビデオカメラが接続された昔ながらのテレビが置かれており、カメラに映る姿がリアルタイムで映し出され、Y2Kムードをいっそう高めてくれる。
ブースに入ると、クロマキー撮影に最適な緑色の壁が現れる。この壁を利用して、単色から華やかなパターンまで、さまざまな背景を選んで撮影できる。 ガラケーなど、多彩な小物も用意されており、お気に入りのアイテムで2000年代の雰囲気を思いっきり演出できる。
撮影後のデコはプリクラならではの楽しみ。ペンで文字を書いたり、スタンプを貼ったり、分割数まで自由に選べる。仕上がったプリクラは1枚ずつ切り分けて、ダイアリーや携帯の裏に貼るのがお決まりのスタイル。
夜更けに富平の路地から音楽が聞こえたら、それはきっと「ロックキャンプ」からだろう。1997年にオープンした仁川初のライブクラブで、バンドブームだった2000年代には夜通しでライブと歓声が響いた。
入口から地下へ降りると、ギターやアンプ、古いCDが目を引く。壁一面に貼られた当時のライブポスターからは、あの頃のバンドシーンの熱気が伝わってくる。 ステージはこぢんまりとしているが、音響や照明は本格的で、今もライブが絶えない。
毎週土曜日には、ロックキャンプをけん引してきた「チョン・ユチョン・ブルースバンド 」をはじめ、ブルース、ロック、インディーズ系のミュージシャンたちがこの場所に集う。 ライブのない日には、スクリーンでライブ映像が流れる。
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