海上観音聖地で過ごす穏やかなひとときと旬のカニを堪能できる贅沢な料理、秋色に染まる黄金色の野原があなたを待っている。\ 海が見える温泉で疲れを取り、カフェで夕暮れとさざ波で輝く海を眺めながら一日を終えると家族みんなが嬉しい幸せな旅行が完成する。
江華島の3大寺院の一つとされる普門寺は、穏やかな西海が見下ろせる天恵の立地から海上観音聖地と呼ばれている。 \多くの訪問客が参拝や心を癒すためにこの場所を訪れている。 チケット売り場から法堂につながる道はやや急勾配だが、望みを胸に一歩一歩踏み出す足元はむしろ軽く感じられる。
願いを叶えてくれるという磨崖観世音菩薩坐像は、中心となる極楽宝殿の隣にある418階段を上ると出会える。 頭に宝冠をかぶり蓮華座に座って両手で浄瓶を支え持っている姿から観世音菩薩の慈悲が感じられる。 高さ約9.2mの大きさを誇るため、前に立つと、その姿に圧倒される。
磨崖観世音菩薩坐像が眺めている方向に目を向けると普門寺の全景が一望できる。歳月を感じさせる石塔と寺院、その向こうに広がる森と海の穏やか風景が心を落ち着かせる。
[TIP]
- チケット売り場からシャトルバスを運行
寺を見終わったら、今度はお腹を満たす番だ。普門寺のチケット売り場から4分程度歩くと、色鮮やかな花々や丁寧に手入れされた庭園が魅力的な韓国料理店「庭の中に庭園」が登場する。 中には団体席も用意されているので、家族連れにもぴったりの場所だ。
メニューは老若男女を問わず、誰もが好きな定食だ。メイン料理によってナムル定食、豚プルゴギ定食などに分かれている。 中でも旬を迎えた雄のワタリガニで作ったカボチャ入りワタリガニ鍋と濃厚な卵がぎっしり詰まった雌のワタリガニで作ったカンジャンケジャン定食をおすすめしたい。 新米で炊いた釜飯に味がしっかり染み込んだカニの身を添えて食べると、食欲が一気にわいてくる。
2階の片隅には口直しにコーヒーとお茶を提供するセルフコーナーがある。窓越しの庭園を眺めながら飲むコーヒーは満足感ある食事を完成してくれる。
島の西側に、海と面している三山貯水池は仁川市民の憩いの場であり、手応えのある釣りスポットとしても有名な場所だ。 静かな水面には青い空と周りの風景が鏡のように映され、釣りを楽しむ人たちからも余裕が感じられる。
秋になると銀色に輝くススキや黄金色の稲穂が貯水池周りの野原を彩り壮観を成す。満開のコスモスが咲く近くの道路をドライブするのもよい。
コスモスの道の隣にある東屋で一息入れることもできる。東屋に腰をかけ、周りの風景を見ていると席毛島に訪れた秋の気配が肌で感じられる。
オーシャンビュー温泉として有名な席毛島ミネラルスパは、昨年の夏に改装を終え、7月にリニューアルオープンした。 新しい温泉孔井を掘削し泉質を向上させたほか、一度の入場を100人までと制限し、より快適な環境となったのが今回のリニューアルのポイントだ。
広い水風呂は子どもたちの水遊びにぴったりで、屋根の下にある露天風呂はお年寄りの方も日差しを避けてゆっくり寛げる。 温泉風呂には家族の賑やかな会話が絶えない温かい雰囲気が漂う。
入浴後、お腹が空いたら売店で販売している手作りヨーグルトを飲んでみよう。
程よい酸味に仄かな甘味が加わったフレッシュな味わいで熱くなった体を冷やしてくれる。
ここにお菓子や焼きチーズなどのおやつを加えると小腹満たしにも十分だ。
[TIP]
- 水着着用必須
スカイランドビーチカフェは、様々な飲み物やパンを備えている大型ベーカリーカフェだ。全面ガラス張りの窓と開放感のある高い天井で、店内のどこからも海が眺められる。
ここの真の魅力は屋外庭園にある。岩から出る湧き水と小さな噴水をはじめ、様々な見どころがあり、庭園内をずっと歩きたくなる。綺麗に整備された道を降りていくと木々と海、空が目の前に広がる。
夕暮れ時になると、オレンジ色の夕焼けに染まる海とさざ波でキラキラ光る水面がさらに美しい景色を作り出す。旅行の最後を飾るにふさわしい風景に違いない。