光に包まれた水辺の遊歩道、夜の水面を滑るボート、干潟の向こうに沈むオレンジ色の夕日。一年を締めくくるこの時期になって仁川で見られる風景をまとめると、「美しさ」という言葉だけ残った。光と夕日、イルミネーションが織りなす仁川の年末の風景を添えておすすめのスポットをご紹介するので、ぜひ仁川旅行の参考にしていただければと思う。
光に包まれた水辺の遊歩道、夜の水面を滑るボート、干潟の向こうに沈むオレンジ色の夕日。一年を締めくくるこの時期になって仁川で見られる風景をまとめると、「美しさ」という言葉だけ残った。光と夕日、イルミネーションが織りなす仁川の年末の風景を添えておすすめのスポットをご紹介するので、ぜひ仁川旅行の参考にしていただければと思う。
光がいざなう水辺の遊歩道、桂陽アラオン光の通り
「光り輝くものを見ると願い事をしたくなるのが人のサガなのかもしれません。桂陽アラオンで水辺の遊歩道を歩きながら、新年の願い事をあらかじめ考えてみてはいかがでしょうか」
桂陽アラオン光の通りは、黄海と漢江を結ぶ運河「京仁アラベッキル」のうち桂陽区内の7km区間、桂陽アラオンに整備された夜景スポット。水路に沿って色とりどりに光る照明が美しく、2024年に仁川市と仁川観光公社により「仁川9景」に選定された。
仁川地下鉄1号線桂陽駅から徒歩15分のところにあるこの通りは、桂陽大橋北端のウグイ広場から南端の橘峴プラザまで続いている。ウグイのオブジェがそびえるウグイ広場を過ぎると、花をかたどった照明が揺らめく水辺の遊歩道、韓屋様式の軒の曲線が美しい楼閣・水郷園が見えてくる。
「あてもなく歩くのが散歩の醍醐味ですよね。光を映した川や気に入ったオブジェの前でロマンチックな夜のお散歩を楽しんでみてください」
通りは桂陽大橋の南端へと続いている。途中にRPGゲームに出てきそうな大きなファンタジーツリー、メディアファサードを取り入れたメディアキューブなどの見どころがあり、歩いていて飽きない。ブランコやシーソーなど子どもが楽しめる遊び場や、散歩して小腹が空いた時にうってつけのキッチンカーも、ちょっとした楽しみだ。
- 住所仁川広域市桂陽区場基洞109-1
- お問い合わせ+82-32-450-4105
- 利用時間00:00~24:00、年中無休
- ウェブサイトwww.gyeyang.go.kr
ロマンチックな夜を満喫できる松島セントラルパーク
「日が暮れたからといって、その日の旅を終える必要はありません。夜だからこそ映えるスポットもありますから」 海水を引き込んで造られた韓国初の海水公園である松島セントラルパークは、仁川随一の夜景スポット。1.8kmの水路に沿って散歩したり、自転車やボートに乗ったり、Gタワー展望台(仁川経済自由区域庁広報館33階 )から夜景を眺めたりと、公園の風景を楽しむ方法は様々。その中でも水路の上から眺める公園は、地上から見るのとはまた違った感動がある。
「コマリンイーストボートハウスでは、三日月型の『ムーンボート』、童話の中でシンデレラが乗った馬車型の『シンデレラボート』、6人まで乗れる『ファミリーボート』など、様々なボートをレンタルしています」 暗い夜に色とりどりの明かりを灯したボートが水面を滑る様子は、とてもロマンチック。イーストボートハウスから徒歩25分のところにあるウエストボートハウスは、水上タクシーに乗れる船着場だ。3つのボウルをつなげたような形の建物が異彩を放つ文化芸術空間「トライボウル」を通り過ぎ、松島韓屋村付近で折り返し戻ってくる往復コースで、水路を悠々と進みながら松島の冬の夜を満喫できる。
黒い干潟の向こうに沈む夕日が絶景のマシアン海岸
「世の中には言葉を失うほどの絶景というものがあるのだな。『荘厳』などという言葉では到底表現しきれないな。マシアン海岸で黒い干潟の向こうに沈む夕日を見たとき、そんなふうに思いました」永宗島の南西に位置するマシアン海岸は、首都圏から気軽にアクセスできる夕日スポット。仁川国際空港から車を20分ほど走らせると、3kmに及ぶ長い砂浜のビーチがある。マシアン海岸が最も魅力を発揮するのは、潮が引いて水分をたっぷり含んだ干潟が現れるときだ。
1年が終わろうとしているこの時期の海辺は格別に感じられる。きめの細かい砂浜をゆっくり歩き、水平線に沈む夕日とオレンジ色に染まった空を眺められるからだ。夕焼け空からチョルム島の向こうに沈む夕日まで、今年最後の思い出に刻みたい瞬間をたくさん目に焼き付けることができる。「近くのカフェ通りからも夕日を眺められます。特に海岸から徒歩8分のオーシャンビューカフェ、C27ダウンタウンが『夕日が絶景のカフェ』として有名です。ガラス張りになっている2階の窓際席、もしくは海が目の前に広がるテラス席がおすすめです」
- 住所仁川広域市中区マシラン路118
- お問い合わせ+82-32-760-8872
- 利用時間00:00~24:00、年中無休
きらびやかな光に彩られた万寿川光の通り
ウチ族の気持ちはウチ族が一番よく知っている。
「家から遠くに行くのは面倒だけど、年末の雰囲気を少しでも感じたいという南洞区民におすすめしたいスポットがあります。南洞区旧市街の万寿覆蓋川一帯が光の通りに変身したんです」
今年大晦日まで開催される「万寿川光の通り」のことだ。夜間景観改善のために通りが整備されたおかげで、南洞区が華やかに光り輝いている。2023年には、万寿覆蓋川と西昌2地区の環状交差点、間石洞イブキ憩いの場、エヒャン子供公園に夜間照明とフォトスポットが設置された。今年は万寿3地区まで拡大された。
光の祭典が開催されている南洞区の夜は、昼間に劣らず明るく華やかだ。頭上のトンネルから星が降り注ぎ、葉が落ちて寒々とした木も色とりどりの電球をまとって華やいだ。
「中心となるのは万寿覆蓋川の公営駐車場です。駐車場沿いの往復2kmにわたって色とりどりのイルミネーションと様々なフォトスポットが設置されています」
第1公営駐車場と第2公営駐車場の間では、高さ12mのクリスマスツリーと2本の光のトンネルが来場者を明るく迎える。第2公営駐車場と第3公営駐車場の間にあるタンポポの花畑と満月のフォトスポットでも映える写真が撮れる。
- 住所仁川広域市南洞区万寿洞1003(万寿覆蓋川公営駐車場一帯)
- お問い合わせ+82-32-453-2143
- 利用時間17:00~22:00
きらびやかな光に彩られた万寿川光の通り
「江原道江陵に日の出スポット『正東津』があるように、仁川には日の入りスポット『正西津』があります。毎日見る太陽ですが、年末に見る夕日は格別ですよね。今日を精一杯生きて沈む太陽を見ながら、一年を無事に乗り切った自分を励ましてあげるといいと思います」
ソウル・光化門の真西にあるため、正西津と呼ばれている。GPSで座標を調べたところ、京仁アラベッキルと黄海の合流地点が真西であることを確認し、ここに正西津の標石が立てられた。特に混雑するのは正西津のフォトスポットである夕焼けの鐘(ノウルジョン)。西海岸の小石をかたどった高さ12mのオブジェで、中央が鐘形にくり抜かれたような形をしている。夕焼けの鐘の中央に赤い夕日が差し掛かった光景は、深い余韻を残す。
正西津から徒歩6分の京仁アラベッキル・アラタワー展望台もおすすめの夕日スポットだ。
「地上76mの高さにあるタワー23階から、正西津をはじめ永宗大橋、西海岸の干潟など、一帯のパノラマ風景が見渡せます。無料で入場でき、夜9時まで開館しているので、気軽に利用できますよ」