最初の登録日 : 2024.10.29   |  
最終修正日 : 2024.10.29   |  
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過去の足跡をたどることで民族の根底にあるものが見えてくる、 仁川巡礼の道で出会うお寺と歴史的遺跡

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Jeondeungsa Temple

仁川巡礼の道は、過去と現在、歴史と文化をつなぐ道。 「屋根のない博物館」と呼ばれる江華島は、先史時代から近代に至るまで、歴史の数多くの瞬間を共にした場所だ。 支石墓や高麗宮址などの様々な遺跡がこの島に残っている理由はここにある。韓国最古のお寺である伝灯寺も、江華島の歴史に深く関わっている。 伝灯寺の長い歴史は、黄海最北端の島・白翎島にある夢雲寺にも大きな影響を与えた。

江華島の歴史が始まった場所、江華支石墓公園

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支石墓は先史時代のお墓。韓国は世界で最も多くの支石墓が発見された場所で、世界の支石墓の約40%が韓国にある。 南北合わせると約4万基で、そのうち70基が江華島に点在する。 特に江華支石墓公園がある富近里一帯は、江華島で最も多くの支石墓が集まっている地域。韓国を代表する支石墓である江華支石墓(史跡)をはじめ、16基の支石墓がここにある。

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Ganghwa Dolmen Park 03

江華支石墓は2つの支石と1つの蓋石からなる卓子式支石墓で、蓋石の長さは7.1m、重さは75トンだ。 江華支石墓からヤシマットが敷かれた道を進むと、富近里にある支石墓12基も見られるので、散歩がてらゆっくり歩いてみるのもいいかもしれない。

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江華支石墓公園の横にある江華歴史博物館では、江華島から出土した握斧、石鏃、半月形石刀など先史時代の遺物のほか、支石墓が作られる過程をジオラマで確認することができる。 江華歴史博物館の入場券で江華自然史博物館も観覧できるので覚えておこう。

  • 住所仁川広域市江華郡河岾面江華大路994-12
  • お問い合わせ+82-32-934-7887(江華歴史博物館)
  • 利用時間年中無休

秋の絶景が楽しめる千年の古寺、伝灯寺

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高句麗小獣林王11年に阿道和尚が創建したとされる伝灯寺は、韓国で最も古い寺。檀君の3人の息子が築いたという三郞城の中にある伝灯寺は、一柱門と四天王門がない寺としても有名だ。

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「伝灯」という名前は、忠烈王の妃である貞和宮主が玉灯を献納したことから付けられた。伝灯寺には、宝物に指定されている梵鐘以外にも見どころがたくさんある。 特に、大雄宝殿の建設を任された大工の頭と近所のチュモ(飲み屋の女将)のエピソードが込められた裸女像が印象的。大雄宝殿の軒下には、裸の女性がうずくまって軒を支える姿が彫られている。

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70年以上実がならなかったという樹齢600年のイチョウ2本と、発掘彫刻という技法で制作されたイ・ヨンソプの星の王子さま像も伝灯寺の名物。 伝灯寺を見て回った後は、三郞城城郭の道を歩いてみるのもおすすめだ。約3kmにわたって続く城郭の道から眺める江華の秋の風景は、まるで一幅の絵のように美しい。 城郭の道歩きは、伝灯寺鼎足山史庫の裏から始めるといい。9月中旬から赤い花を咲かせるヒガンバナも、伝灯寺の秋の風景に欠かせない見どころだ。

  • 住所仁川広域市江華郡吉祥面伝灯寺路37-41
  • お問い合わせ+82-32-937-0125
  • 利用時間 00:00-24:00
  • ウェブサイトwww.jeondeungsa.org

高麗の王が39年間過ごした高麗宮址

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江華山城北門の下にある高麗宮址は、高麗高宗19(1232)年にモンゴル軍の侵攻から逃れて高麗王室が都を移し、39年間過ごした場所。 モンゴル軍と和睦した後、三別抄を掃討するという名目で江華島のすべての建物を焼き払ったため、現在はその跡をとどめていない。

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高麗宮址には外奎章閣や留守府東軒の明威軒、吏房庁などの建物が残っている。 外奎章閣は、朝鮮正祖の時代に王室の書物を保管する目的で設置された王立図書館で、宮廷の中にあった奎章閣と違って都城の外にあったため、「外奎章閣」と呼ばれた。 江華島に外奎章閣が設置されたのは、数多くの戦乱を経験する中で江華島が安全な場所として注目されたからだ。 仁祖は丁卯胡乱の後、江華島を都護府から留守府に昇格させて外敵に備える防御都市に発展させ、粛宗の代に至っては鎮-堡-墩台からなる海岸防御システムを完成させる基礎を築いた。

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江華島には海岸警備のために設けられた5つの鎮、7つの堡、53の墩台がある。高麗宮址の真ん中にある外奎章閣は、丙寅洋擾の時にフランス軍の襲撃で破壊されたが、2003年に復元された。

  • 住所仁川広域市江華郡江華邑江華大路394
  • お問い合わせ+82-32-930-7078
  • 利用時間09:00~18:00

200年間仏教不毛の地だったところにできた孝行本刹、夢雲寺

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夢雲寺は黄海最北端の白翎島にある小さなお寺。200年間お寺のなかった白翎島に夢雲寺が建てられたのは2002年のことだ。 南北の平和を願い、沈清の孝の思想を称えるために建設された。「夢雲」という名前は、『沈清伝』で沈盲人が供養米三百石を奉納すると言った説話の中の夢雲寺に由来する。

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法堂の入口に「孝行の家」と書かれた扁額が掛かっているのもこのためだ。 法堂の横には巨大な鉢盂が展示されており、小高い丘の上には五層石塔と海水観音像が立っている。 海水観音像は長山串の向こうにある北韓の平壌を望んでおり、高さ9メートル、重さ25トンに及ぶ。

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韓国の国立文化財研究所は、1991年から約10年にわたり軍事保護区域の文化遺跡を調査する中、白翎島で「蓮花里寺址」を発見し、東国大学の発掘チームは統一新羅時代のものと推定される護身仏を発掘した。 お寺の庭で放し飼いされている孔雀は、夢雲寺のもう一つの名物となっている。

  • 住所仁川広域市甕津郡白翎面鎮村里1842-5
  • お問い合わせ+82-32-836-0108
  • 利用時間00:00~24:00