たまに島へふらっと出かけたくなる日がある。
島という言葉と空間には「癒しの波動」があるからだ。その一方で、島は行くのが大変なところというイメージもある。
大きな決意が必要に思えて島への旅行をずるずると先延ばしにしていたなら、仁川へ向かおう。
仁川は大都市でありながら、大小様々な島がある地域でもある。
橋で本土とつながっている島もあり、定期旅客船が運航している島も多い。
仁川ならいつでも気に入った島を選んで楽に旅行できるというわけだ。
コース
- 昇鳳島(入島)
- イイルレ海岸
- 燭台岩
- 癒しの島昇鳳キャンプ場
充実した島旅行ができる昇鳳島
どの島へ行こうか?島旅行気分をしっかりと味わえるように船でアクセスできるところ、乗船時間が1~2時間くらいのところ、歩いて見て回れるところを条件に探してみた。この条件で最終的に選んだのは昇鳳島だった。
楽にアクセスできて多彩な見どころがあり、トレッキングコースも整備されているため、日帰りや1泊2日で旅行者が多く訪れる島だ。
仁川島旅行の出発点となる仁川港沿岸旅客ターミナルから平日は3便、週末は4便の船が毎日昇鳳島まで運航している。
快速船やカーフェリーなど時間帯によって船の種類と所要時間が異なるため、確認してから利用しよう。
京畿道安山市の大阜島にあるパンアモリ船着場からも、昇鳳島行きの船が平日は1便、週末は2便運航している。
2023年末までに昇鳳島を訪れる他地域の観光客が1泊2日以上、5泊6日以内で滞在する場合、旅客船の運賃が50%割引になる。
土曜日や繁忙期などは例外となるため、詳細は事前に確認しておく必要がある。
昇鳳島船着場で降りると、「鳳凰のいる天上の島、昇鳳島」と書かれたオブジェが訪問者を迎えてくれる。
昇鳳島の代表的な観光スポットとしては、イイルレ海岸、森林浴場、海岸散策路、燭台岩、南大門岩などがあり、この道を一周するだけですべてのスポットにアクセスできる。
島で出会うのどかな浜辺、イイルレ海岸
道の始まりから海のすぐ横を歩く。「これぞ島旅行の醍醐味!」思わず感嘆の声がもれる。
ずっと横にあった海が見えなくなると、小さな村が現れる。
山と田畑、素朴な家の調和した風景が郷愁を誘う。
島の村という言葉の響きが特別感を漂わせている。
海を鑑賞し、島の村を見ながら20分ほど歩いたらイイルレ海岸の案内標識が見える。
昇鳳島の代表的な海水浴場であるイイルレ海岸は、銀色の砂浜と深緑の松林が爽やかに調和している。
砂浜が広くて遠浅のため、夏の避暑地としても人気がある。
海辺には日除けが設置されており、日差しを避けて休むことができる。
しばらく海辺に座って目の前の風景に集中してみる。島の浜辺はのどかで、視界を遮るものがない。
砂浜の向こうには海があり、海の向こうには他の島々があるのみ。島から別の島を眺めるという事実に心が揺れ動く。
イイルレ海岸はキャンプ(有料)もできるため、ここをベースキャンプにして昇鳳島旅行を楽しんでもいい。
- 住所 仁川広域市甕津郡紫月面スンボンロ116ボンギル
- 営業時間 00:00~24:00, 年中無休
- 利用料金 無料
海岸散策路やシンファン亭など昇鳳島の人気スポットが密集した燭台岩一帯
小さな島のトレッキングコースが驚くほど充実しており、今度は松林を通る。
島中央の鬱蒼としたクロマツ林には、森林浴場が整備されている。
道を歩いていると途中に森林浴場の入口を知らせる案内板があるが、わざわざ森林浴場に入らなくても、歩いてきた道をそのまま進むだけでクロマツ林の気を十分に満喫できる。
木が四方に密生しているため、一般の道にもフィトンチッドが充満している。木が日陰を作ってくれるため、夏は暑さも忘れて歩ける。
人の手が加えられていない島のクロマツ林は原生林のように神秘的だ。
森の雰囲気に浸りながら歩いていくと分かれ道があり、その前で立ち止まる。
左の道を行くと燭台岩に少し早く着くが、昇鳳島のハイライトである海岸散策路を見逃したくなければ右の道を行こう。
分かれ道から4分ほど歩くと、海辺の横にウッドデッキで整備された海岸散策路が見えてくる。
海とともに歩く道は爽やかで涼しい。
散策路は満潮時には島となり干潮時には砂の道が現れて陸続きになるモク島を過ぎる。
散策路から海辺に下りていく道があるので、干潮時ならモク島まで歩いていくのもいい。
海沿いに続いていた散策路は、低い山へと方向を変える。
さほど長くない上り坂を登るとフレーム型のフォトスポットが現れ、階段をもう少し上ると昇鳳島で最も高い展望スポットであるシンファン亭にたどり着く。
シンファン亭という名前には島の由来が込められている。
その昔シン氏とファン氏という2人の漁師が漁をしている最中に嵐に遭い、ここに定住したことから、最初は彼らの姓を合わせてシンファン島と呼んだという。
その後、島の形が鳳凰の頭に似ているとして昇鳳島と名づけられた。
シンファン亭の隣の展望台からは、ドローンから眺めているような風景を満喫できる。
シンファン亭から燭台岩までの道も比較的歩きやすい。
下りコースが少し続いた後、海岸デッキにつながる。
海岸デッキで最初に見る岩の見た目が普通と違うので燭台岩と間違えやすいが、燭台のような形をしているという主役の燭台岩は、デッキの終点付近にそびえ立っている。
燭台岩の近くには、コーヒーを飲みながら休めるカフェ「小さな先輩」がある。
小さなカフェだが、屋外に席が設けられており、海の趣を満喫するのにちょうどいい。
手作りシロップで作った飲み物やコーヒーのほか、カップラーメンやお菓子なども売っている。
カフェの前にあるインスタ映えスポットもお見逃しなく。
- 住所 仁川広域市甕津郡紫月面スンボンロ116ボンギル
- 営業時間 00:00~24:00, 年中無休
- 利用料金 無料
島でロマンチックな一晩を過ごせる癒しの島の昇鳳キャンプ場
燭台岩とともに昇鳳島の名物岩となっている南大門岩と扇子岩も見て回り、トレッキングを締めくくる。
1日コースで島旅行を終えて帰ってもいいが、夕日と日の出までフルに楽しむには一晩泊まっていくといい。
船着場からそう遠くない昇鳳キャンプ場は、キャンプサイトとともにキャンピングトレーラーも備えているため、特に準備しなくてもキャンプの雰囲気が味わえる。
広い芝生にデッキが設置されており、炊事場やシャワー場などもあり、快適にキャンプを楽しめる。
- 住所 仁川広域市甕津郡紫月面スンボンロ29ボンギル90
- 営業時間 チェックイン 12:00、チェックアウト 12:00
- 利用料金 キャンピングトレーラー1泊の料金:平日100,000ウォン、週末・祝日・繁忙期(7~8月)120,000ウォン / キャンプデッキ1泊の料金:40,000ウォン
- ホームページ https://seungbongcamp.modoo.at