電動カートに乗っていく中国旅行
素敵なクラシックカーを連想させる電動カートに身を乗せてまず立ち寄るのは、チャイナタウンです。牌楼と呼ばれる大きな入口をくぐると、まるで中国に来たかのような異色的な風景が広がります。チャイナタウンは1883年に仁川港が開港された後、中国人が集まって暮らし始めたことで形成されました。中華料理の花、ジャージャー麵がここで生まれました。チャイナタウンで最も繁盛した中華料理店の一つである「共和春」は現在、登録文化財に指定され、ジャージャー麺博物館として運営されています。
チャイナタウンにはジャージャー麺の他にも壺の形をした窯で焼いた中華まんじゅうのオンギビョン、小豆とドライフルーツが具として入る月餅など、おいしい中華の食べ物がずらりと並びます。ツアーの途中、おいしい食べ物を「ドライブスルー」で味わうこともできます。
韓国ではなかなか見られない中国式の寺「義善堂」を通り過ぎると、松月洞童話村です。チャイナタウンが開港当時、中国人が集まって暮らしていたところなら、童話村がある松月洞一帯は、アメリカとヨーロッパ人が主に暮らしていた場所です。
松月洞童話村は、名前のように童話をテーマに飾られた村です。ピノキオ、ピーターパン、シンデレラのような童話の主人公たちが、路地と建物をびっしりと飾っている。他の壁画村と比べ、立体的に構成したところが印象的ですが、電柱に豆の木の幹のように色を塗って「ジャックと豆の木」の一こまを演出したり、3階建てのマンションを白雪姫が暮らす素敵な城に飾るという感じです。「フンブとノルブ」「ウサギとカメ」など、韓国の伝来童話のをトリックアートで再現した空間も興味深いポイントです。
童話村のすぐ近くには、自由公園があります。1897年に作られたソウルのタプコル公園より9年早く作られた、韓国初の欧米式公園です。造成当時、各国公園と呼ばれていましたが、韓国戦争の戦勢を覆した仁川上陸作戦の影響で名称が変わったといわれます。
楚漢志通りの終わりにもう一つの牌楼である「善隣門」があります。チャイナタウンにはすべて四つ牌楼がありますが、最初に通った仁川駅の向かい側にあるのが第一牌楼の「中華門」、韓中文化館前の「仁華門」が第二牌楼だ。「善隣門」は第三牌楼。では、最後の第四牌楼は?松月洞童話村の北端、チャイナタウン路1番地にあります。その名は韓中門。四つの牌楼を線でつなげると、チャイナタウンがようやく完成します。



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