仁川では有名な芸術家だけでなく地元作家の展示も開かれています。クラシックな展示空間から廃ビルを改造した会場まで、展示空間もさまざまです。地域芸術の活性化のために多様な芸術支援事業も行われている｢仁川展示空間｣をご紹介します。

仁川アートプラットフォーム

2009年9月に開館した｢仁川アートプラットフォーム｣は近代開港期の建築物をリモデリングしてつくられた文化芸術空間です。芸術家のレジデンスプログラムを中心に、展示及び公演、市民参加型の教育プログラムなどを運営しています。また、国内だけでなく世界各国の作家たちの作品展も開催されます。芸術家にとっては創作空間、市民にとっては芸術を共にわかちあう空間の役割を果たしています。

  ＊公演の日程及び紹介はホームページをご覧ください。
＊レジデンスプログラムは平日のみの運営です。

コスモ40

｢コスモ40｣は西区佳佐洞(カジャドン)に位置するコスモ化学工場団地の精製施設であった45個の棟の内、40番目の棟を複合文化空間としてリモデリングした空間です。廃工場の独特な魅力をそのままに、たくさんの人々に目新しい空間として人気が高い場所です。｢コスモ40｣ではコーヒーや特製ビール、ピザやベーカリーなどのフードメニューを販売しているだけでなく、ユニークなコンセプトの展示が行われ仁川でも有名な複合文化空間として定着しました。

パラダイスアートスペース
（パラダイスシティホテル内のパラダイスアートスペース展示空間）

アートテイメント複合リゾートを追求する｢パラダイスシティホテル｣の展示空間である｢アートスペース展示空間｣は多彩なコレクションを基盤とした常設展示室、大衆性とトレンドを合わせた特別展が行われる企画展示室で構成されています。常設展示室はダミアン・ハースト、ジェフ・クーンズなど世界的なアーティストの代表的な作品や、テーマに沿って構成された展示を見ることができます。また、企画展示室では純粋美術はもちろん、建築、デザイン、ファッション、メディアなどいろいろな芸術作品が鑑賞でき、同時代の様々な芸術的価値を新たに眺望し拡大する空間として訪れる観客に自由な体験を通した楽しさを提供しています。

＊企画展示室は毎週月曜日が休館で、観覧・入場には事前予約が必要です。
＊入場は18:30までです。

スペースビーム

｢スペースビーム｣は昔の釀造場をリモデリングして作られた空間で、大きなブリキロボットが目印です。各種展示や教育、会合などが行われる複合文化施設で、文化芸術的な価値を活用し、都市再生と地域共同体回復のために努めています。中に入ると昔の酒造の跡が残っており、多くの人々がソウルと仁川を行き来しながら文明の交流を行っていた場所であったことを感じさせます。また、2階には無人書店やカフェがあり、コーヒーを飲みながらゆったりとくつろぐことができます。